
すそわきがの臭いは、わきがの臭いと発生メカニズムが同じなので、本来なら同じ臭いがして当たり前ですが、すそわきがにしかない特徴的な臭いを感じている人もいるはずです。そのため、これってすそわきがなの?と半信半疑の女性も多いでしょう。
実際、すそわきがの臭いはわきがと同じです。いや~な臭いですが、すそわきがの臭いの特徴は、おりものや経血などの臭いが混ざることで、わきがより臭いが生臭くなることです。自分ですそわきがを認識しにくいのも、他の臭いと混ざり合ってしまうからですね。
では、すそわきがは本来どのような臭いがするのか特徴を見ていきます。
すそわきがってどんな臭いがするの?
すそわきがは硫黄臭・スパイシー臭・脂肪酸臭が混ざり合った臭いがします。わかりやすく言うと、生臭く鼻をつく臭い・カレーのスパイスのような臭い・古い雑巾のような臭いが混ざり合った臭いです。これでもイメージ湧きませんよね。
よく言われるすそわきがの臭いの例えです。
- お酢のような酸っぱい臭い
- ネギやタマネギのような刺激臭
- 納豆のような臭い
- 鉛筆の芯のような臭い
臭いは人それぞれ感じ方が違いますが、おおよそこのような臭いがすそわきがの臭いと言っていいと思います。これにおりものや経血の臭いが混ざるので、さらに複雑な臭いになり、チーズの腐ったような臭いとか魚のような生臭い臭いなどと表現する人もいます。
・硫黄臭
臭気物質:3-メチル-3-スルファニルヘキサン-1-オール
臭気物質とアミノ酸の一種「システイン」が結合した汗腺分泌物が、皮膚の細菌によって分解されて発生
・スパイシー臭
臭気物質:3-ヒドロキシ-3-メチルヘキサン酸
臭気物質とアミノ酸の一種「グルタミン」が結合した汗腺分泌物が、皮膚の細菌によって分解されて発生。
・脂肪酸臭
臭気物質:3-メチル-2-ヘキセン酸
臭気物質とアミノ酸の一種「グルタミン」が結合した汗腺分泌物が、皮膚の細菌によって分解されて発生。
すそわきがの臭いの特徴

すそわきがの臭いの特徴は、本来のすそわきがの臭いだけではなく、経血やおりもの、尿や恥垢などの臭いが混じり合っていることです。
わきがの場合は、アポクリン汗腺から分泌された汗腺分泌物が細菌に分解された臭い以外に、臭いの原因になる物質が少ないので、平常時に嫌な臭いがすれば多くの場合はわきがの臭いになります。
しかし、すそわきがの場合は臭いの原因物質がたくさんあり、他の場所に比べて高温多湿で菌の繁殖に適した環境なため、必ずしも臭いがすそわきがとは限らないという特徴があります。
ただでさえ臭うすそわきがなので、他の臭いが混ざり合えば、より複雑で不快な臭いになるのは容易に想像がつくと思います。
欧米で香水などが発展したのは、わきがやすそわきがが当たり前という体質が影響しています。欧米人は多くの人がわきがやすそわきがなので、日本人ほど敏感に嫌なイメージは持っていません。しかし、やはり臭いは気になるもので、香水で誤魔化す文化が根づいています。
しかし、香水はすそわきがの臭いより強い臭いを嗅がせて誤魔化しているだけで、すそわきがの根本的な解決にはなっていません。しかも、日本人には強い臭いを嫌う人も多く、デリケートゾーンの臭いと混じり合った不快な臭いとしか感じない人がいるので、すそわきがの臭いの適切な対処法とは言えません。
すそわきがの臭いだけでなく、デリケートゾーン全体の臭い対策をしていくことで、すそわきがの特徴的な臭いを悪化させることを防いでくれます。
もしパートナーのすそわきがに気付いたら

もし彼や彼女など、パートナーのすそわきがに気付いたら、素直に教えてあげましょう。本人が気付いていればいいですが、他人には不快でも本人は慣れてしまってて、本当に気付いていないだけということも考えられます。
意外に多いのですが、すそわきがが原因で別れを決心する人もいます。すそわきがの臭いの原因になるアポクリン汗腺は、性的興奮によって刺激され、アポクリン汗の分泌量を増やします。個人的にはやさしさがないなと思ってしまいますが、セックスの時に気になって耐えられないというわけで、性生活の不一致として別れてしまうこともあるそうです。
大きな手術をしなくても、すをわきがは改善できます。もちろんパートナーの努力も必要ですが、本人さえすそわきがに気付いていれば、ちょっとした注意をするだけでも、すそわきがは大幅に改善されます。
パートナーにそのことを教えてあげられるのはあなただけなので、やさしく神対応してあげてくださいね。