すそわきがにデオドラントは使ってもいいの?

すそわきがデオドラント

すそわきが対策にデオドラントを使う方法は大丈夫なのでしょうか?脇では無くデリケートゾーンですのでちょっと心配になりますよね。
そこで「デオドラント」とはそもそもどういったものなのか、「デオドラント」と同じように市販されている「制汗剤」などは、すそわきがに使ってもいいものなのかを見ていきましょう。

デオドラントとは体臭や汗の臭いを防ぐために使用する薬剤全般の事を言います。デオドラント商品と同じ意味合いで使われ使用目的も似ているのが「制汗剤」と言われる商品になります。

最近ではこのデオドラントと制汗剤は同じ商品として扱われることも多く、効果や効能も似ている部分があります。ではこの二つの商品にはどういった違いがあるのでしょうか?

デリケートゾーンに「デオドラント」や「制汗剤」は使ってもいいのでしょうか?

デオドラントと制汗剤の違い

デオドラントの中で汗を制御させる製品を制汗剤といい皮膚に直接塗ることで毛細血管の先端を収縮させて汗腺の発汗を抑える働きをするものです。制汗剤には吸収剤と呼ばれる物や汗を抑える収れん剤が配合されています。本来は別の意味を持つ商品や薬剤ですが最近ではそれぞれの効果をまとめて一つのデオドラント商品とされる事が多いです。

デオドラント商品と言えば一般的にはドラックストアなどで販売されている脇汗用のデオドラントスプレー8×4(エイトフォー)などが有名ですね。わきの臭い防止や制汗目的の商品としてコンビニやスーパーなどで多く販売されている商品です。

デオドラント商品にはスプレーの他にも色々な種類があります。ローションタイプやロールオンタイプ(肌に密着させるタイプ)パウダースプレータイプやクリーム状のもの、ゲル状、固形など様々なものがあり使用する箇所によってそれぞれ専用品が市販されています。

しかし、市販品のデオドラントで「すそわきが」に使用しても良い製品はありません。ほとんどが「脇」や「足」への使用を想定している商品で、制汗デオドラントスプレーですそわきがに使用出来る商品は販売されていません。そもそも制汗デオドラントスプレーは脇汗や足にかく汗の制汗を目的に作られているので殺菌力も低く汗によって流れ落ちてしまう為、持続性も期待できません。

また、香料を使用しているために、わきがの臭い腋臭と香料が混ざりあい、もっとひどい悪臭になってしまいます。このような「脇」や「足」などに使用するデオドラントをデリケートゾーンで使用すると通常使用する部位よりも炎症など肌トラブルが起きやすくなります。デリケートゾーンは皮膚自体が薄いということもあり脇などと比べても皮膚のトラブルが起きやすい箇所です。かぶれや乾燥などにも弱い部分ですので通常の皮膚よりも大切に扱わなければなりません。

市販品のデオドラントには注意書きに次の文章が記載されているので確認してみて下さい。
「顔や粘膜への使用は避け、除毛後や傷等異常のある場合は使わないで下さい」と記載されています。直接的に「陰部」デリケートゾーンへの使用を禁止してはいませんが粘膜への使用が禁止されているので「陰部」には使用できません。市販のデオドラント商品の成分を見ると多くは酸化亜鉛化合物V、β―グリチルレチン酸などの成分が配合されています。「脇」などへの使用は問題ない成分であってもデリケートゾーンなどの粘膜に対しての使用は好ましくない成分が含まれている事が多いです。

ですので、すそわきがには市販のデオドラントや制汗スプレーは使用できません。

すそわきがのメカニズムとは

すそわきが原因

すそわきがは基本的に脇のわきがと同じ症状で臭いの原因も同じです。人間の体で汗を分泌するのはアポクリン腺とエクリン腺という二つの汗腺です。アポクリン腺は毛穴の奥にあって皮脂腺と分泌するあなを共有していますがエクリン腺は単独で皮膚に汗のあなを持っています。そのうちのアポクリン腺から分泌されるタンパク質や脂肪酸ににおいの元となる成分が含まれています。そのアポクリン腺から排出される汗が皮脂腺から分泌される成分と混ざりあい、それを皮膚の常在菌が分解する事でわきが臭が発生してしまいます。この様なメカニズムであの臭いにおいが発生してしまうのです。

アポクリン腺からの汗を制汗しながら皮膚常在菌の分解作用を抑制するのが、わきが専用品のデオドラント商品になります。

しかし、わきが専用のデオドラント商品をデリケートゾーンに使用するのは先ほど説明したとおりによくありません。肌の弱い人などは特に注意しなければなりません。わきが専用のデオドラント商品を使用した事で肌トラブルになる可能性がありますのでデリケートゾーンにはデリケートゾーン専用「すそわきが」対策デオドラント商品を使用しましょう。

すそわきがをデオドラントで対策する

すそわきがにデオドラント商品で対策するというのは間違いではありませんが、ドラックストアなどで販売されているデオドラント商品や制汗剤ではダメという事です。すそわきがに効果的なデオドラント商品はインターネット通販サイトなどで多く販売されています。

専用商品のすぐれているところは殺菌力と持続力、デリケートゾーンでも使用が出来るように配合されている成分などです。敏感な部分ですので肌の弱い方でも使えるように作られています。

デオドラント対策の前にまずはニオイの原因となっているアポクリン腺から排出されている汗を排除しなければなりません。可能であればシャワーを浴びて洗い流す事です。シャワーが出来ない場合にはウエットティッシュで拭くかデリケートゾーン専用のウエットティッシュもあるので使用して拭き取ります。デリケートゾーンをしっかり綺麗にしてニオイの原因を取り除いてからデオドラントを使用するとより効果があります。

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2017年9月29日