
あれ?私のアソコ臭くない?突然こんな疑問を感じる時ってありますよね。なんとなく変な臭いがして、何だろうと思ってたら、実は自分のデリケートゾーン付近からにおいがしてる気が…。こうなると周囲に気付かれないか気が気じゃなくなって、そわそわしたり集中力がなくなったりと、臭いのことが頭から離れなくなってしまいます。
日常生活の中で突然感じるデリケートゾーンの臭いは、デリケートゾーンのムレが原因で一時的なことが多いですが、それでも服を通して感じられるというのは、何かしらの原因で臭いがきつくなっているというのは間違いありません。
そこで考えられる原因は主に3つです。
- 雑菌の繁殖
- すそわきが
- 感染症などの病気
デリケートゾーン周辺のにおいは独特なものがあります。汗やおりものなどが入り混じったような嫌な臭いなどです。ひとたび発すれば周囲の人に気付かれる可能性も高いので、恥ずかしい思いをしないためにも、原因を知って予防に役立てることが大切です。
それぞれの原因について詳しく見ていきます。
雑菌の繁殖が臭いの原因?デリケートゾーンはきれいに
デリケートゾーンは、雑菌が好む環境が整いやすいところです。高温多湿で栄養補給のできるところ。
通気性の良くないナイロン製の下着をつけていたり、ナプキンを長時間つけていたりすることがよくあるのでムレやすく、おりものや経血などが一定時間放置されたり、陰部の汗は脂肪やたんぱく質を比較的多く含むので、高温多湿で雑菌の栄養が豊富という環境が整ってしまいます。
もともと人間の身体には常在菌が存在し、バランスさえ取れていれば余計な細菌などから身を守ってくれています。雑菌が臭いの原因になるのは、不衛生な環境によって雑菌が異常繁殖し、老廃物を排出するからです。
また、おりものや経血は体内の分泌物なので、それ自体も臭いがあります。雑菌の老廃物と混ざると複雑な臭いを発するのは想像に難くないところです。
雑菌の繁殖が原因の臭いを予防するには、雑菌の好む環境を作らないというのが一番です。なるべく通気性のいい下着や服を身につけてデリケートゾーンのムレを防いだり、常にデリケートゾーンを清潔に保つような習慣を身につけておくことが大切です。
ナプキンやおりものシートは、見た目でそれほど汚れてなくても雑菌などが付着していますし、VIOラインのお手入れをしない場合は尿や汗が付着しやすい環境になって雑菌繁殖の温床になりがちです。不衛生な生理用品はこまめに取り換える、VIOのお手入れを定期的にするなど、デリケートゾーンをきれいに保つ行動を習慣化しておきましょう。
「すそわきが」がデリケートゾーンの臭いの原因
「すそわきが」は陰部の「わきが」です。臭う原因がわきがと同じですが、デリケートゾーンの方がムレやすいこともあり、わきがを自覚してなくてもすそわきがは自覚しているという人もいます。
すそわきがは、アボクリン汗腺から分泌される汗と皮脂腺から分泌される脂肪酸が混ざり合い、皮膚常在菌が分解することで嫌な臭いを発します。
汗腺には2種類あり、アボクリン汗腺から分泌される汗にはアンモニアや脂肪などが多く含まれています。アボクリン汗腺はわきや耳の中、乳首周りや陰部といったところに集中していて、汗腺の量や太さなどの違いが臭いの強さなどに関係しています。
やっかいなのは、遺伝によるところが大きいということです。汗腺の量などは遺伝するため、自分のコントロールできるところではありません。そのため、解決策としては、いかに臭いを抑えるかということに絞られます。場合によっては手術してアボクリン汗腺を取り除くこともできますが、病気ではなく体質なので、いかに上手に付き合ってくかを考えた方がいいと思います。
すそわきがやわきがは、性交渉の時に臭いがきつくなるのも特徴です。やはり彼氏やパートナーに指摘されたくないですからね。アボクリン汗腺からの分泌量が増えるからなのですが、性交渉前は特に気をつけるようにしてください。
感染症など病気がデリケートゾーンの臭いの原因
急にデリケートゾーンの臭いが強くなった時は、感染症などの病気にかかってしまっている可能性もあります。病気の場合は臭いだけでなく、おりものなどにも変化が見られることが多いので、日ごろからおりものの状態を見ておくことも必要です。
細菌性膣炎、カンジタ膣炎、トリコモナス膣炎など、性感染病や子宮頚がんなどの婦人科系の病気でおりものの臭いや色に変化が見られます。
おりものは膣内を酸性に保つ働きをしているので、通常の臭いは少し酸味がかったすっぱいにおいをしています。色は透明から乳白色。分泌物の集まりなので少し粘性があります。もちろん多少の個人差はありますが、極端におりものの臭いや色、形状が変わったら、最悪を想定して病院に行くことも必要になります。
性交渉後にデリケートゾーンの臭いやおりものの異常が続いた場合も、性病が疑われます。もともと原因が性交渉だと思うと、なかなか病院にも行きづらく感じる女性も多いですが、最悪子供が産めなくなってしまうことも考えられるので、しっかり診察してもらいましょう。その時には、パートナーにも受診してもらうことも忘れずに。
どうしても病院には行きたくないという人は、検査キットを購入して診断してもらう方法もあるので、なにしろ早めの対処を心がけてください。