
アンダーヘアの臭いは、気になりだすと恥ずかしくてどうしようか悩むところですよね。口には出しませんが、多くの女性が頭を抱えている問題でもあります。
デリケートゾーンの臭いの原因にはムレや汗といったことが関わっていて、アンダーヘアは雑菌の繁殖しやすい場所になってしまうため、一つの解決策として脱毛やカットによる毛量の調整をすることが臭い対策として有効とされています。
確かにアンダーヘアの毛量が少なくなれば、通気性が確保されやすくなって蒸れにくくなったり、汚物の付着などが軽減されて衛生環境が良くなって菌の繁殖が抑えられるなど、一時的な臭いの改善は見込めます。
しかし、アンダーヘアの量を減らすだけでは改善の効果は限られています。大切なのはデリケートゾーンの素肌力。お肌の健康を守ることが、臭い改善の近道です。
アンダーヘアの毛量調整は即効性あり

アンダーヘアをカットしたり脱毛したりする毛量調整は、臭いの原因になる雑菌の繁殖を抑えることができるので、単純に即効性のある臭い対策としては有効です。
アンダーヘアがあるために雑菌の好む高温多湿という環境を作り出してしまっている一面もあり、毛を短くすることで熱がこもらず通気性が良くなったり、おりものや排せつ物が絡み付くことが減るので雑菌の繁殖を防ぎます。
あそこの毛を切ったり抜いたりするだけなので、即効性があって簡単とくればやらない手はないのですが、長い目でみると、そう話は単純ではありません。ちゃんとした方法で行わなければ、かえって臭いを悪化させてしまうこともあります。
気をつけなければいけないのが肌への負担です。毛の長さを整えるくらいならハサミでカットすればいいだけなので、お肌への負担もなく安全ですが、カミソリで剃ったり毛を抜いたりすることは、お肌へ負担がかかり、健全な肌環境を壊すことにもなりかねません。
肌環境が乱れてしまうと、皮膚常在菌のバランスが崩れたり、菌への抵抗力が失われたりで菌が増殖しやすくなります。さらに乱れた肌環境は、簡単には元に戻らず悪循環になってしまいます。そのため、デリケートゾーンの肌環境を正常な状態に保つというのが、アンダーヘアを整えるよりも重要になるわけです。
アンダーヘアのお手入れが臭いの原因に

実のところ、臭いが気になってアンダーヘアの毛量調整をする女性の中には、かえって臭いが強くなってしまったと感じている人も多いです。日常的な剃毛などでお肌にダメージを抱えてしまっていると、毛が少なくなったことで臭いを感じ取りやすくなってしまうようです。
アンダーヘアのお手入れはどのようにしていますか?
カミソリで剃ったり毛抜きで抜いたりしている女性が大半のようですが、カミソリや毛抜きでの処理はお肌に負担がかかります。自己処理はお金もかかりませんし、お風呂に入った時にいつでもできてしまうので選ばれやすい方法なのですが、アフターケアをしっかりしないと臭いの原因になることもあります。さらにはデリケートゾーンの黒ずみの原因にすらなってしまいます。
できればVIOの処理は、専門のサロンなどに行ってプロに任せてもらいたいところですが、最低限アフターケアをしっかりするようにしましょう。日本ではデリケートゾーンのスキンケアをしている女性がまだまだ少ないです。しかし、顔以上にデリケートゾーンの肌はスキンケアを必要としています。
あまり人に見られるところではありませんが、顔と同じようにお肌のケアをして、臭いの発生自体を抑える対策をしていきましょう。
臭いを抑えるためのデリケートゾーンのスキンケア

デリケートゾーンのスキンケアは馴染みがないかもしれませんが、基本的には顔と同じようにすればいいわけです。特に重要なのが保湿ケア。顔の保湿ケアは毎日しますよね。同じようにデリケートゾーンのスキンケアでも保湿が大切です。
デリケートゾーンは蒸れるというイメージがあるので、保湿する必要なんてないのでは?と思われるかもしれませんね。でも、皮膚表面が湿っているからといって保湿にはなりません。皮膚内部の保湿成分が、しっかり水分を保水している状態が本当の意味での保湿です。
お肌がダメージを受けていると、水分を保水できなくなることでお肌のバリア機能が機能しなくなり、また肌トラブルが起こるという悪循環に陥ります。そのため、肌トラブルが改善しにくく、雑菌等に対する抵抗力も弱まってしまうので、臭いといったトラブルも長期化してしまいます。
アンダーヘアの臭いを改善するには、毛量調整だけでなくスキンケアも取り入れることが早期改善につながります。
急にデリケートゾーンの臭いが強くなったと感じたときやおりものに変化があるときは、早めに婦人科等を受診するようにしましょう。感染症などの病気の可能性もあります。