デリケートゾーンがひび割れてかゆい!病院に行った方がいいの?

デリケートゾーンひびわれ

デリケートゾーンがかゆくてたまらない。ほとんどのかゆみは一時的なものですが、皮膚の炎症などでかゆみを生じている時は、下着の摩擦などで断続的にかゆみを感じることがあります。

しかし、問題なのは継続的にかゆみがおさまらないこと。もし、我慢できないほどのかゆみを継続的に感じるようであれば、迷わず病院に行くべきです。デリケートゾーンがひび割れたりかぶれのように赤く盛り上がったりしていたら、いんきんたむしの可能性もあります。

最近ではあまり耳にしなくなったいんきんたむし。以前は男性が多く発症していたので男性の病気と思っている人も多いのですが、下着の材質やストッキングなどでデリケートゾーンがムレやすくなったこともあって、女性が発症することも増えています。

いんきんたむしはカンジダと同様に真菌(カビ)の増殖が原因で発症しますが、カンジダのようにおりものの変化が伴わないために気づきにくく、皮膚のひび割れやひどいかゆみなどが生じるまで対処しないで放置されることもあるので悪化しやすい病気です。

陰部のひび割れや赤みのある皮膚の盛り上がりは異常の現れです。まずは原因をはっきりさせるためにも自己判断せず、病院を受診するようにしましょう。

陰部の水虫がいんきんたむし

いんきんたむし

いんきんたむしと言われてもイメージがわかないかもしれませんが、水虫と言われればだいたいどのような病気か想像がつくと思います。

いんきんたむしの原因菌は水虫の原因菌でもある「白癬(はくせん)菌」です。白癬菌が感染するのは足や陰部だけではありません。背中や胸、頭などでも感染することがあり、感染部位によって呼び方がまちまちです。

いんきんたむしが発症すると、水ぶくれのようなものがポツポツでき始め、徐々に広範囲に広がりつつ赤みを帯びた皮膚の盛り上がりが見られ、色素沈着していきます。カンジダは陰部付近だけで収まりますが、いんきんたむしは陰部から太もものほうにまで患部が広がり、かゆみも広範囲で感じることになります。

しかも、かなり激しいかゆみを感じ、掻いてしまうと患部を傷つけてしまうことになるので、我慢するしかないのですが、それがストレスになってまた菌の増殖を助長するという悪循環が起きてしまいます。

いんきんたむしは、感染した場所が場所だけに対処が遅れがちになってしまいます。真菌(カビ)が原因なので、放っておけば治るというものではありません。強いかゆみや皮膚のひび割れ、赤みを帯びた盛り上がりなどを確認した時は、なるべく早く医師に相談するようにしましょう。

いんきんたむしの対処法

かゆみどめ殺菌

いんきんたむしは、強いかゆみを伴うのでかゆみ止めなどで対処したくなるところですが、白癬菌を駆除しなければ根本的な解決にはならないので、殺菌作用の強い薬などが効果的です。

しかし、デリケートゾーンは敏感なところなので、安易に殺菌効果の高い塗り薬などを使ってしまうとほかのトラブルを起こしかねません。医師や薬剤師の指導のもと、適切な処置を行っていくのが賢明です。

皮膚科では、白癬菌に効果的な塗り薬が処方され、効果を高めるために紫外線をあてて殺菌力を高める治療が行われることもあります。ただ、白癬菌は真菌(カビ)なので、軟膏を塗ってすぐに治るといったことは少なく、1か月以上かけての治療が必要になることがほとんどです。

ただ、デリケートゾーンの悩みだけに、病院に行くのも恥ずかしいと思っている女性が多いはずです。その最大の要因は医師が男性だったらということだと思います。

公益社団法人日本皮膚科学会の「皮膚科専門医MAP」というホームページがあります。こちらでは、各都道府県の皮膚科専門医の所属病院などが分かるようになっています。女性の専門医も意外に数多くいるので、その所属病院に行くようにすれば安心して受診できるはずです。

いんきんたむしの感染源と予防法

保湿ケア

いんきんたむしは、風邪のように飛沫感染などはしませんが、人から人への感染が主要因にあげられます。水虫もそうですが、菌をを触った手で体のほかの場所を触れば感染し発症する恐れもあります。

直接触らなくても水虫の人が使ったスリッパを、そのまま他の人が履けば感染する恐れもありますし、家族に菌の保持者がいる場合、バスマットやタオルなどを共有していたりすると感染する恐れもあります。

白癬菌は高温多湿を好む菌なので、できるだけデリケートゾーンの通気性を良くするようにこころがけ、清潔にしておくことが最善の予防策です。身近に水虫を患っている人がいるときは、すぐに改善してもらうようにお願いしたり、自ら感染しないように気をつけておきましょう。

デリケートゾーンのお肌は敏感ですし、肌環境が悪くなりやすいところです。日常的なケアを怠ると、臭いやかゆみなどが発生しやすく、感染症のリスクも高まります。洗浄と保湿は日ごろから意識的に行うようにしておきましょう。また、異常を感じたら恥ずかしがらずに病院で診てもらうようにしてください。

デリケートゾーンかゆみ

デリケートゾーンのかゆみ対策 もう我慢しない!

2017年6月28日