デリケートゾーンの「できもの」はニキビじゃなく毛嚢炎?

デリケートゾーンニキビ

デリケートゾーンにできた「できもの」。ぷっくり腫れるのでニキビだと思いがちですが、デリケートゾーンの「できもの」で圧倒的に多いのは毛嚢炎(もうのうえん)です。

見た目はニキビのようですが、ニキビと毛嚢炎では原因が違うので対処法にも違いがあります。

ニキビは皮脂や角質層が厚くなる過角化などによる毛穴の目詰まりが原因ですが、毛嚢炎は毛包の傷などにブドウ球菌が入り込んでしまうことが原因です。

デリケートゾーンに「できもの」ができるタイミングって、ムダ毛処理をした後が多くないですか?デリケートゾーンのお手入れは、女性の欠かせない身だしなみの一つになっているので、最近は多くの人がムダ毛処理をしています。

実は、デリケートゾーンに「できもの」ができる原因で多いのが、このムダ毛処理です。ムダ毛処理をする際に毛包を傷つけてしまうことが多いからです。そのため、デリケートゾーンにできる「できもの」は、ニキビより毛嚢炎の可能性が高いわけです。

それでは、ニキビと毛嚢炎の原因や違いについて、詳しく見ていきましょう。

ニキビと毛嚢炎の根本原因の違い

デリケートゾーンの「できもの」で多いニキビのような毛嚢炎。「できもの」の形状が似ているので、どちらか判断しにくいのですが、ニキビには芯があり毛嚢炎には芯がないというところで判断することができます。

どちらにしてもデリケートゾーンの「できもの」なんて、早く治すに越したことありません。しかし、見た目は似ていても、ニキビと毛嚢炎ではトラブルの原因が違うので、間違った対処をしないためにもそれぞれができる原因の違いを理解しておきましょう。

ニキビができる原因

ニキビができる原因は皮脂の過剰分泌とよく言われますが、皮脂が多く分泌されても毛穴からスムーズに排出されていればニキビにはなりません。そもそもの原因は、毛穴が詰まることにあります。毛穴が詰まることで皮脂の排出がうまくいかなくなり、アクネ菌が増殖し炎症を起こすのがニキビです。

毛穴の詰まり原因は様々あります。分泌された皮脂に古い角質や老廃物が混ざって毛穴が詰まったり、本来はがれ落ちていかなければいけない古い角質がはがれ落ちず、角質層を厚くしてしまう過角化によるもの、化粧品なども毛穴が詰まる原因になります。

従って、毛穴を詰まらせないことがニキビの予防策になります。

毛嚢炎ができる原因

毛嚢炎は、毛穴の奥の毛包に何らかの要因で傷が付き、その傷からブドウ球菌が感染して起こる感染症です。ブドウ球菌は皮膚常在菌なので誰にでも存在しますし、細菌などから皮膚を守ってくれる働きもある菌なので、存在自体は問題ありません。

デリケートゾーンのムダ毛処理や掻き過ぎが、毛包に傷ができる原因になります。カミソリや毛抜きによるムダ毛処理は毛包を傷つけやすいですし、少しのかゆみでもボリボリ掻き過ぎて毛包に傷をつけてしまう場合もあります。

毛包の傷にブドウ球菌が入り込むのが毛嚢炎の原因なので、毛包に傷を付けないことで毛嚢炎は予防できます

ニキビや毛嚢炎のできる原因行動

デリケートゾーンに「できもの」ができてしまいやすい原因行動があります。ニキビや毛嚢炎に共通して言えるのは、洗い過ぎないこと。えっ!?と驚くかもしれませんが、皮膚の洗い過ぎは肌トラブルの原因になります。

洗い方によっては皮膚に刺激を与えますし、洗い過ぎは皮膚の乾燥を招きます。

ニキビの場合、肌が乾燥するとバリア機能が損なわれるので、皮脂を分泌してバリア機能を維持しようとします。過剰な皮脂の分泌は毛穴を詰まらせる原因になります。毛嚢炎の場合は、乾燥が皮膚に刺激を与えてかゆみを感じ、掻いてしまうので毛包内を傷つける原因になります。

このようなニキビと毛嚢炎のやっていまいがちな原因行動を見直すことで、ニキビや毛嚢炎のリスクを低減できるので、それぞれのありがちな原因行動を紹介します。

ニキビの原因行動

  • 睡眠不足
  • 間違ったスキンケア
  • ストレス
  • バランスの悪い食事

睡眠不足やストレスは、男性ホルモンの量が増えます。これは、女性だからというのは関係ありません。女性にも男性ホルモンはありますし、逆に男性にも女性ホルモンは存在します。男性ホルモンは皮脂の分泌を促す働きがあり、毛穴の詰まる原因になります。

デリケートゾーンのスキンケアを気にしたことが無いという人は要注意ですが、スキンケアをしている人も注意が必要です。そのスキンケア合ってますか?間違ったスキンケアは、お肌の乾燥をまねき、かえって肌環境が悪くなってしまいます。

バランスの悪い食事は、ターンオーバーの乱れや過角化の原因になります。特に細胞生成に必要なたんぱく質やビタミン類はバランスよく摂るようにしましょう。

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毛嚢炎の原因行動

  • ムダ毛処理
  • ステロイド剤の長期使用
  • ストレス
  • バランスの悪い食事

毛嚢炎でいちばん気を付けなければいけないのは、陰部のムダ毛処理です。VIOラインのムダ毛処理は、慎重の上に慎重を重ねないと毛包内を傷つけてしまいます。特に自己処理をする時には注意してください。強い刺激も黒ずみやかゆみの原因になるので、なるべく刺激の少ない方法で行うようにしましょう。

アトピーなどでステロイド剤を使用している時も、毛嚢炎になりやすいと言われています。アトピーも辛いと思いますが、掻き過ぎると毛嚢炎になりやすいので注意してください。

ストレスやバランスの悪い食事は、免疫力の低下や肌荒れの原因になります。炎症を起こしやすく、皮膚がかゆくなりやすいので、生活習慣を見直してみることも必要です。

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