
デリケートゾーンの黒ずみの原因は、メラニンの過剰生成による色素沈着です。顔に発生するシミやくすみと原因は同じです。そのため、デリケートゾーンの黒ずみ対策として大事なのは、メラニンの過剰生成を抑えるということになります。
黒ずみの成り立ちはシミやくすみと同じですが、メラニンの過剰生成を起こす根本原因は異なります。シミの場合は、主に紫外線によって過剰生成を起こしますが、デリケートゾーンの黒ずみの場合は、主に摩擦や肌環境の悪さよって過剰生成されます。
そのため、できるだけデリケートゾーンに与える摩擦を軽減して、肌の環境を改善してあげることが黒ずみの予防対策になります。
「えっ、いま黒ずみが気になってて解消したいんだけど?」という人が圧倒的に多いと思いますが、黒ずみは積み重ねで発生するものです。いくら解消法だけを実践しても、どんどん原因となるメラニンが発生していたら、いたちごっこになってしまいます。
予防策を知って対策をする。これが黒ずみ解消の基本です。予防策の積み重ねが、黒ずみ改善に導いてくれます。具体的な対策を見ていきましょう。
目次
デリケートゾーンの摩擦や刺激を減らす
デリケートゾーンは衣服に覆われているので、紫外線の影響は比較的少ない部位です。しかし、下着などが常に密着しているので、摩擦や刺激によってメラニンが過剰生成されることが多く、摩擦や刺激を低減することが黒ずみ対策の具体策になります。
下着のサイズや材質に気をつける
下着は常にデリケートゾーンに密着しています。ゆとりのない下着などを身につけていると、歩いたりしゃがんだりといった少ない動きでも擦れてしまいます。また、パンティストッキングなどの着用も、締め付けが強くなるので摩擦が起きやすくなります。できるだけ締め付けの少ない、サイズの合った下着を身につけるようにしましょう。
デリケートゾーンは高温多湿になりやすいところです。ムレることでかゆみを感じたり、汗をかいたりと肌への刺激が強くなります。デザイン性の高いナイロンの下着などは通気性が悪いので、コットンやシルクといった通気性のある下着を着用するのも重要です。パンツではなくスカートにするなど、通気性を確保するのも、デリケートゾーンの肌環境をよくする対策の一つです。
デリケートゾーンをゴシゴシ洗わない
デリケートゾーンのやかゆみや臭いなどのトラブルを抱えると、キレイにしようと思ってゴシゴシ洗う人が多いのですが、これは問題の解決になりませんし、黒ずみの原因にもなるので厳禁です。皮膚に刺激を与え、メラニンを過剰発生させる要因にしかなりません。洗顔と同じで、基本は泡でやさしく洗うようにしましょう。
また、石鹸にも注意が必要です。ボディーソープで洗顔をする人は少ないはずです。身体のどの部分よりもデリケートなところなので、刺激が弱く洗浄力のあるデリケートゾーン専用石鹸などを使うといいですね。
デリケートゾーンのムダ毛処理
デリケートゾーンのムダ毛処理は、女性の身だしなみとして欠かせなくなってますね。しかし、カミソリを使ったセルフケアをしていませんか?不慣れだったり、セルフケアの方法が間違っていると皮膚がダメージを受け、黒ずみの原因になります。デリケートゾーンの皮膚は薄いので、ムダ毛処理には細心の注意が必要です。
カミソリに限らずムダ毛処理は、何らかの負担が皮膚にかかります。やらないわけにはいかないと思うので、なるべく皮膚の負担が少ない正しい方法で行い、事後ケアをしっかりすることが大切です。
ターンオーバーがメラニンの沈着を防ぐ
表皮の新陳代謝、角化細胞が生まれてから排出されるまでの流れをターンオーバーと言います。美容系の話では、必ずと言っていいほど出てくる言葉ですね。デリケートゾーンでも、もちろんターンオーバーは行われています。
皮膚内で発生したメラニンは、ターンオーバーの流れと共に体外に排出されていきます。しかし、許容範囲を超えるメラニンが生成されたり、何らかの要因でターンオーバーがスムーズに行われなくなった皮膚は、メラニンの排出がうまく行われず皮膚内にメラニンが沈着してしまいます。これがシミや黒ずみと呼ばれるものです。
そのため、メラニンが過剰生成されず、ターンオーバーがスムーズに行われていれば、黒ずみは防げることになります。
ターンオーバーのサイクルを乱す要因は、本当に多岐にわたります。外部からの刺激のように直接的なものもありますし、ストレスなど精神的なことでもターンオーバーに影響を与えます。ここでは、すぐにでもできる簡単な対策だけ紹介していきます。
保湿対策
デリケートゾーンのお肌は薄く、その名の通りデリケートです。そのため、お肌のバリア機能も乱れやすく、日々保湿ケアを行ってバリア機能を正常に保つことが大切です。
お肌の保湿力が弱まってバリア機能が乱れると、お肌を守るためにターンオーバーが早くなり過ぎたり、皮脂を過剰分泌してターンオーバーを遅らせたりと様々な肌トラブルを招くことになってしまいます。
デリケートゾーンも顔同様に保湿ケアをしっかり行い、肌トラブルを防ぐようにすることもメラニンの色素沈着を防ぐために効果的です。
紫外線対策
紫外線は肌の細胞にダメージを与えるので、ターンオーバーのサイクルを乱す原因になります。デリケートゾーンでは、直接的に紫外線の影響を受けることは少ないと思いますが、衣服を着ててもある程度は透過するので、肌の弱い人や水着になる時は注意するに越したことはありません。
UVカット加工された衣服を着用したり、紫外線透過率の少ない黒や反射率の高い白など、色にこだわるだけでも簡単な紫外線対策になります。
紫外線は夏だけでなく冬場にも意識する必要があります。最近では飲む日焼け止めなども販売されているので、簡単な紫外線対策として取り入れてみるのもいいかもしれません。
十分な睡眠
ターンオーバーを意識するなら十分な睡眠は欠かせません。ターンオーバーを促す成長ホルモンは、寝ている間に分泌されるからです。
美容的には22時~2時はお肌のゴールデンタイムと呼ばれています。この時間にターンオーバーが活発に行われるということですが、考え方としては寝始めてから2~4時間後くらいが最も活発になるので、短時間の睡眠を繰り返したり、不規則な睡眠ではお肌のターンオーバーがうまく行われないということになります。
スムーズなターンオーバーを行えるように、規則正しく十分な睡眠を心がけるようにしましょう。
洗浄剤の見直し
デリケートゾーンを洗うのに、刺激のあるボディーソープをそのまま使っている人も多いようですが、洗浄力の強いボディーソープは必要な皮脂まで洗い流してしまうので、肌の乾燥を招きターンオーバーを早める原因になります。
ターンオーバーのサイクルが加齢によって遅くなるという概念が先行しているので、ターンオーバーのサイクルを早くするのがいいと思っている人がいますが、早くし過ぎてもいけないんです。ターンオーバーのサイクルが早すぎると、肝心なバリア機能が正常に機能せず、肌が深刻なダメージを受けてしまいます。
デリケートゾーンの肌は薄く弱いので、黒ずみケアを考えるなら専用の洗浄石鹸などを使用するのがいいですね。