
デリケートゾーンの黒ずみケア商品はたくさんありますが、今回は黒ずみ対策にデリケートゾーン専用石鹸は効果があるのか見ていきます。
わざわざデリケートゾーン用に石鹸を変えなきゃいけないの?と思うかもしれませんが、デリケートゾーンの3大トラブル、黒ずみ・臭い・かゆみを起こさないためにも専用石鹸は必要です。ただ、石鹸だけで全てのトラブルを予防・解消するのは難しいと言わざるをえません。
それぞれのトラブル対策として、デリケートゾーンを清潔にしておくことは基本です。しかも、デリケートゾーンの敏感なお肌を守りながら清潔にすることが大切です。
身体を洗う石鹸で顔を洗う人は少ないと思います。それは、顔の肌トラブルを予防して、きれいで滑らかな肌に保つためですよね。
デリケートゾーンのお肌は、顔よりも薄く敏感です。なのに、デリケートゾーン用に石鹸を変える女性はあまり多くありません。それがデリケートゾーンにトラブルを抱えることになっている要因でもあるので、専用石鹸を用意するようにしましょう。
では、デリケートゾーンの黒ずみには、どのような効果かが期待できるのでしょうか?また、黒ずみを解消することはできるのでしょうか?この辺りを解説していきます。
デリケートゾーン専用石鹸に期待できる効果

デリケートゾーン専用石鹸の一番の特徴は、洗浄力を維持しつつもお肌にやさしいというところです。
石鹸には、お肌を清潔にする洗浄力がなくてはなりませんよね。石鹸を使ったからお肌が汚れたとか、雑菌が増えたなんてことになったら意味ないですから。しかし、これありえる話なんです。
皮膚には皮膚常在菌という菌がたくさんいます。これは正常なことなのですが、皮膚常在菌にも善玉菌と悪玉菌がいて、バランスを保っていることでお肌を守ってくれています。このバランスが崩れて悪玉菌が増殖すると、お肌のバリア機能が損なわれて様々な皮膚トラブルを起こします。
正常なお肌は、皮膚常在菌の働きで弱酸性に保たれています。市販されているボディーソープなどは、洗浄力を高めるためにアルカリ性に作られています。そのため、皮膚への刺激が強かったり、必要な善玉菌まで洗い流してしまうことがあります。
デリケートゾーン専用石鹸は、弱酸性に作られているので洗浄力は保ちつつも、お肌にやさしく必要な菌まで洗い流してしまうこともないので、お肌のバリア機能を損なう心配がないということです。
デリケートゾーンの黒ずみとどのような関連があるかということですが、お肌のバリア機能が損なわれると、ターンオーバーが早まります。ターンオーバーが早まればメラニン色素がちゃんと排出されていいと思われがちですが、実は早過ぎるのも問題なんです。
ターンオーバーが早過ぎると、未熟な細胞が表面に出てきてしまうので、お肌のバリア機能が不完全になります。バリア機能が働かないと、未熟な肌を守ろうとメラニンがどんどん作られてしまうことになり、結果色素沈着を起こして黒ずみになってしまいます。
デリケートゾーンの黒ずみの主な原因はメラニン色素の沈着です。このような意味では、デリケートゾーン専用石鹸で洗うことが黒ずみ対策にもなっていると言えます。
しかし、誤解してはいけないことがあります。
デリケートゾーンの黒ずみ違いに注意

デリケートゾーンの黒ずみケア用に、石鹸や専用クリームなどの商品が販売されています。その宣伝文句には「黒ずみ対策」とか「黒ずみ解消」といった言葉が使われていますが、宣伝で使用されている「黒ずみ」という言葉には2つの意味があるので注意しなければなりません。
多くの場合、「黒ずみ」と書かれている傍に「※」印があり、「角質による黒ずみ」や「メラニンによる黒ずみ」という意味の注意書きが書かれています。同じ「黒ずみ」でも効果の期待できる黒ずみは全く違うものになってしまうので、間違えて購入してしまうと期待する効果を得ることはできなくなってしまいます。
角質による黒ずみ

デリケートゾーン用の石鹸に書かれている黒ずみは、ほとんど「角質による黒ずみ」という意味で使われています。鼻にプツプツと黒い点ができてしまういちご鼻を思い浮かべてもらうとわかりやすいと思いますが、あれが角質による黒ずみの代表例です。
角質による黒ずみは、汚れや毛穴に詰まった皮脂や古い角質が酸化して黒く見えるのが原因です。角質による黒ずみ対策としては、汚れを落としターンオーバーをスムーズにすることや毛穴の詰まりなくして皮脂や古い角質を溜め込まないことが大切になります。
デリケートゾーン用の石鹸は、汚れを落とす洗浄力がありながら肌には優しくターンオーバーを乱さないといった利点があり、毛穴詰まりを予防する効果に期待できるので、角質による黒ずみ対策として効果的というわけです。
しかし、多くの女性が気にしているデリケートゾーンの黒ずみは、メラニンの色素沈着による黒ずみがほとんどです。そのため、角質による黒ずみに効果的な石鹸だとしても、思うような効果は期待できません。
メラニンによる黒ずみ

デリケートゾーンの黒ずみに多いのは、圧倒的にメラニンによる黒ずみの方です。デリケートゾーン用の石鹸ではなく、クリームなどの商品に書かれている黒ずみは、こちらの黒ずみという意味で使われることが多いです。
メラニンの過剰発生やターンオーバーの乱れにより排出がうまくいかないことなどが、メラニンによる黒ずみを発生させます。角質による黒ずみに効果的な石鹸の働きだけでは、メラニンの色素沈着を抑えることは難しいわけです。
角質による黒ずみに効果的な石鹸と何が違うのかというと、美白成分が配合されていること。美白成分は、メラニンの生成を抑えたり、色素沈着してしまったメラニンの排出を促す効果があるので、メラニンによる黒ずみの予防・改善に効果的です。
このように、同じ黒ずみでも原因が全く違うので、役立つ成分も異なります。デリケートゾーンの黒ずみ対策に専用石鹸も必要ですが、石鹸だけで解決できるとは思わない方が良さそうです。
デリケートゾーンの黒ずみにはどんな石鹸を選ぶべき?

デリケートゾーンの黒ずみ対策として石鹸を選ぶなら、気をつけたいポイントは2つです。
- お肌にやさしい
- 洗浄力がある
たったこれだけです。
お肌にやさしいという面では、デリケートゾーン専用の商品であれば、ほとんどは問題ありません。しかし、これだけは避けて欲しいというのは、スクラブやピーリング効果のある石鹸です。
スクラブ系の石鹸は顆粒物質が含まれているため、お肌に刺激を与えメラニン生成の原因になります。ピーリング系の石鹸は、角質を溶かす強い薬剤が含まれていたりするので皮膚を傷めやすく、これも黒ずみの原因になってしまうことがあるので、黒ずみ対策としてはおすすめできません。
洗浄力があるというのは、石鹸なので本来なければおかしい話ですが、どうせなら消臭効果に期待できるものを選んでおくと間違いないです。
デリケートゾーンの臭いは、雑菌が汗やおりものなどを分解することで発生するのも原因の一つです。消臭効果のある石鹸は、除菌効果に期待できるものがほとんどなので、デリケートゾーンを清潔に保つことができます。
あくまでも黒ずみ対策として選ぶならですが、たったこれだけなので意識して選ぶようにしてください。デリケートゾーン用石鹸は、必ずしも黒ずみ対策を謳っている商品でなくても効果的です。
また、石鹸選びより大切なのが洗い方です。洗い方次第で黒ずみが悪化することもあるので、正しい洗い方を身につけてくださいね。