ココナッツオイルでデリケートゾーンの黒ずみケアはできるのか

ココナッツオイル

ダイエットや美肌にいい油として一躍人気になったココナッツオイル。赤ちゃんのお肌のお手入れにも使えるほど刺激物質の少ない油ということで、デリケートゾーンのお手入れに使っている人もいるようです。

ココナッツオイルは、保湿効果が高く、お肌のバリア機能を整える効果に期待できて低刺激となれば、デリケートゾーンの保湿ケアに使われてもおかしくありません。そんな中、黒ずみケアとしても効果的という話があったので、実は驚いています。

陰部の黒ずみは女性にとって悩みの種ですよね。ココナッツオイルは食べれますし、うがいなどでも使われるので粘膜部にも塗ることができるため、黒ずみを薄くできるなら早速使ってみたいものです。

ただ、デリケートゾーンにうわさ話だけで使うのは怖いので、本当に効果的なのか黒ずみに効果的と言われる根拠などを調べてみました。

ココナッツオイルが黒ずみを薄くすると言われる根拠

トコトリエノール

ココナッツオイルの特徴は、中鎖脂肪酸とラウリン酸が豊富に含まれていることです。このような説明がされているものが多いのでわかりにくいのですが、ラウリン酸は中鎖脂肪酸の一種と考えるとわかりやすいと思います。

植物油などに多く含まれる長鎖脂肪酸に比べ、中鎖脂肪酸は代謝が早く脂肪としてつきにくいので、料理に使う植物油をココナッツオイルに変えるだけでダイエットに期待できるというのが、ココナッツオイルが人気になった一つの理由です。

ココナッツオイルに含まれる脂肪酸の約50%を占めるのがラウリン酸です。ラウリン酸は強い抗酸化作用や抗菌作用がある脂肪酸で、母乳にも含まれる成分です。赤ちゃんは免疫力が弱いのですが、このラウリン酸のおかげで呼吸器系ウィルスから身を守ることができています。

すばらしい働きのあるココナッツオイルですが、ここまでだとデリケートゾーンの黒ずみにそれほど効果的なように感じません。しいて言えば、強い抗酸化作用があることで活性酸素の除去に役立ってくれるというというものです。しかし、お肌に塗るだけではそれほど期待できるものではありません。

黒ずみを薄くする効果に期待できるのは、ココナッツ油に含まれるビタミンEの働きによるものです。ビタミンEは抗酸化作用が強く、食品などにも成分の変質を防ぐために配合されることが多いビタミンですが、ココナツオイルに含まれるビタミンEはトコトリエノールという種類のビタミンEになります。

トコトリエノールはビタミンEの中でも強力な抗酸化作用を持っていて、スーパービタミンEとも呼ばれています。この強い抗酸化作用により、毛穴のたるみを改善したり毛穴の皮脂詰まりによる黒ずみの原因となる活性酸素を除去してくれるため、黒ずみの改善にも効果的とされています。

しかし、デリケートゾーンの黒ずみは、毛穴の黒ずみとは成り立ちが違います。

デリケートゾーン黒ずみ違い

黒ずみの種類と違いで変わる黒ずみ対策

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デリケートゾーンの黒ずみは、メラニンの色素沈着が主な原因です。活性酸素はメラニン生成を促してしまうので、トコトリエノールの抗酸化作用も黒ずみ解消を助けることは間違いありません。ただ、活性酸素が過剰に発生してしまった時には、抗酸化作用が追いつかなくなってしまうので、デリケートゾーンの黒ずみ対策としては不十分と言わざるをえません。

トコトリエノールのすごいところは、美白作用も持ち合わせてるというところです。

トコトリエノールの美白作用

トコトリエノール

美白成分というのは、お肌を白くする働きがあるわけではありません。黒ずみやシミの原因になるメラニンの生成を抑える作用があるもので、お肌を元の色に近づける働きのある成分です。

デリケートゾーン美白

デリケートゾーンの黒ずみは美白できる?美白成分を知る

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ここでメラニン色素が発生する仕組みを簡単に解説しておきます。メラニンには刺激物質から体を守るという大切な役割があります。紫外線や大気中の化学物質、摩擦などから体を守るために生成されるわけです。

例えば紫外線を浴びるとケラチノサイトという表皮に存在する物質がメラノサイト活性因子を放出します。メラニンを生成するメラノサイトがメラノサイト活性因子を受け取ると、メラノサイトは活発に活動し始めメラニンを生成していきます。

そのため、黒ずみの原因になるメラニンの生成を抑えるには、メラノサイトの活動を抑えたり、情報伝達物質になるメラノサイト活性因子をメラノサイトが受け取るのを阻害することが大切になります。

トコトリエノールは、ケラチノサイトがメラノサイト活性因子を放出するのを抑えるだけでなく、メラノサイト自体の働きを妨げることで、メラニンの生成を抑える働きに期待できます。

ココナッツオイルがデリケートゾーンの黒ずみに対しても効果が期待できるというのは、このトコトリエノールの働きからみると期待感があります。でも、実際にはそれほど期待できないのではないかと思ってます。

ココナッツオイルだけでは役不足?

デリケートゾーンケア商品

ココナッツオイルは、お肌にやさしく保湿効果や抗酸化作用にも優れているので、ボディーケアオイルとして使い勝手のいいオイルというのは間違いないと思います。ただ、デリケートゾーンの黒ずみケアとして使うには、少し役不足という感じがします。

ココナッツオイルが黒ずみに作用する肝となるのがトコトリエノールです。ココナッツオイルにはトコトリエノールが豊富とは言いますが、あくまでも他のオイルに比べてという話です。実質的にどの程度含まれてれば黒ずみに対して効果的かはわかりませんし、それほどココナッツオイルに含まれているかどうかもわかりません。

ただでさえ改善するのに時間のかかるデリケートゾーンの黒ずみです。時間をかけてココナッツオイルを塗り続けても、改善するのかどうもかわからないのでは使う意味があまりないですよね。あくまでも黒ずみケアの観点からですが、専用商品を使う方がよほど効果的で効率的です。

デリケートゾーン用の黒ずみクリームなどは、国が美白効果を認めてる成分が使われています。国が認めているということは、厚生労働省が成分の効果をしっかり調査しているということなので安心ですし、間違いなく効果に期待できるわけです。

しかも、薬用黒ずみクリームとして販売されている商品は医薬部外品ということなので、効果に期待できるだけの量の美白成分が間違いなく配合されています。単に美白成分が配合されているというだけではないので、薬用黒ずみクリームの信頼度は高いです。

なんとなく黒ずみが薄くなればいいなというのであれば、ボディケアのついでにココナッツオイルを使うのもアリですが、本気でデリケートゾーンの黒ずみを何とかしたいのであれば、専用商品に頼る方が費用対効果の面からもいいですね。

ココナッツオイルをボディーケアに使うときは、エクストラ・ヴァージン・ココナッツオイルを選びましょう。加工段階でせっかくの成分が破壊されてしまったり、化学的成分が添加されていたりする商品が多数販売されています。使用前には必ずパッチテストを行うことも忘れずに。

>>美白成分配合デリケートゾーン薬用黒ずみクリーム